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Talk 2024.10.24

J.P.コンサルティング株式会社代表取締役の小野裕輝氏(左)と、SI&Cの的射場智之

皆でつくり、分かち合うこと
SI&Cで新たにはじまる「人事制度」のストーリー(後編)

#人事制度#人事#社員インタビュー#リクルート#採用

J.P.コンサルティング株式会社代表取締役の小野裕輝氏(左)と、SI&Cの的射場智之

「前編」では、SI&Cの新しい人事制度を手がける的射場と、本プロジェクトを支えるJ.P.コンサルティング株式会社代表取締役の小野裕輝氏(以下、小野さん)のこれまでのキャリアや、SI&Cの新たな人事制度のコンセプトについて語っていただきました。「後編」では、人事制度の内容に迫ります!

目次

キーワードは「評価」と「育成」

Q.「皆でつくり、分かち合うこと」に込めた想いを聞かせて下さい

 

的射場:

入社してまず印象に残ったのは、社員一人ひとりの「人が良い」というところでした。本記事の前編で述べましたが、そんな社員一人ひとりの可能性を伸ばしてその成長を結果に変換して、きちんと還元していくという想いです。

 

Q.新しい人事制度構築のポイントを教えて下さい

 

的射場:

「評価」と「育成」を特に重視しています。粗利(GP)重視の経営を標榜していますが、それには人材の成長と高付加価値化が欠かせません。目標設定はもちろんのこと、多面評価の要素も取り入れています。その評価こそが、育成にも繋がっていくと考えています。

 

小野さん:

新しい人事制度には、全員で一人を見るといういわば、的射場イズムが現れていると思います。多面評価とは人事の枠外と捉えられがちですが、皆からの評価として取り上げるべきというのは新しいコンセプトだと思います。

 

的射場:

何よりも「良いことは良い」「イマイチなものにはイマイチ」ときちんと伝えることが大切ですよね。そのため、現場の状況をしっかりと加味して評価ができるようにしました。

 

小野さん:

良いと評価することはもちろん、そこに報酬が紐付くようにしているところも重要ですね。個人のパフォーマンスによって毎年の基本給がパーセントで上がっていくので、「自らの報酬は自らのパフォーマンスがつくり出したキャリアの軌跡」となるように設計しています。

キャリアプランに「自由」と「責任」を

Q. キャリアプランについての考え方はどのようなものですか?

 

的射場:

例えばSI業界でエンジニアのキャリアを積むと、何となくPLやPMを経て組織長になっていくような流れが多いですよね。でもこれからはそれだけでなく、専門性を尖らせるキャリアを明示することも重要だと考えています。大前提として、エンジニアは皆がプロフェッショナルであり専門家としてのキャリアをスタートさせるわけですが、マネジメントに行かずにひとつの領域を極める人や、その中間で、遊撃手的に会社を助けてくれる人材など、さまざまな形で価値を出してもらいたいし、そのためのキャリアパスを用意しました。

 

小野さん:

加えて今回、資格取得についてもメリハリをつけています。具体的には会社が戦略的に必要だと考える資格取得の報奨金を引き上げました。支給タイミングも取得後すぐに変えたので、より取得の実感がわいて従業員も頑張れるし、会社も成長するような仕組みになっています。その意味でもより柔軟にキャリアプランを考え、実際にトライしていけると思います。

 

的射場:

それから、ガラスの壁や天井を取り払うことも意識してきました。ルールや制度がガチガチだったり、決定プロセスが分からないといった要素を排除して、スピード感や育成という観点で、現場が意志決定をしていけるようにしています。

 

小野さん:

また、一人ひとりに広いオプションを提供し可能性を縛らないようにしている点も新制度の大きな特長です。ある幅の中であれば、どれを選んでどう進んでいくのか個人の裁量を尊重するという。

 

的射場:

その積み重ねによって個々人が成長し、会社も進化していくのだと考えています。その「自由と責任」を、多くの社員に理解し実践してもらいたいと思っています。

 

変革期はキャリア上、最大のチャンス!

Q. 新しい人事制度はどのように浸透させ運営していきますか?

 

的射場:

エンジニアが手がけているシステムと一緒で、いきなり完璧というものは無いと思っています。まずリリースして、使いながら不具合を改修して最適化していきます。一人ひとりに当事者意識を持っていただいて、人事制度も常にアップデート、バージョンアップさせていくのがポリシーです。

 

小野さん:

そうですね。制度だけでなく社員の成長についても月次レベルで定期的なコミュニケーションの機会を設け、上司とメンバー間の信頼関係や心理的安全性を担保し、自らの成果について目線を合わせつつ、さらなる成長のインプットを提供していただけるように設計しています。

 

Q. これからのS&Cにはどのような人材が合うと考えますか?

 

的射場:

テクノロジーやシステムが事業の根幹ですので、エンジニア以外の職種であっても、まずはその意識、さらにはそこに可能性を感じ希望を持っていていただきたいですね。そこがスタート地点だと。

 

小野さん:

私は、何か実現したいことがある方にすごく来ていただきたいと思います。これまで1年ほどSI&Cさんに併走してきて、今思うのは、本当に一人ひとりがやりたいことに注力できる環境が創出されてきているな、ということです。実現したい対象は変化し続けていいと思いますが、まずはその意志さえあれば、できることがたくさんある環境だと思います。

 

的射場:

変化することや先が見えにくいことは、怖いと感じる方もいるかと思います。でも長く人事に関わってきた自分から見ると、「変革期はキャリア形成のうえで最大のチャンスだ」と思っているんです。

 

小野さん:

これまでいろいろな会社のコンサルティングを手がけてきましたが、今のSI&Cさんの変革期というのは、群を抜いて面白いし、エキサイティングです。あまり経験できない、貴重なタイミングだと思いますよ。

 

的射場:

さらなる飛躍を目指し大きな変革期が今ですが、いろいろな分野からスペシャリストが集まってきています。そんな仲間と一緒になって、自分自身はもちろんのこと、会社や業界も成長させて行きたいと思う人と共に、どんどん前に進んでいきたいですね。お待ちしています。

 

 

――ありがとうございました